見えるものと見えないもの

見えるものと見えないもの

風邪をひけば喉も痛いし咳も出るし熱も出る。

怪我をすれば出血したり患部が腫れたり体が自由に動かせない。

それぞれ不調を抱えたら、休息をとったり、お薬飲んだり、時には病院へ行ったり。

どうにか、その状況に対処しようと自分で動いて最善を尽くす。

でも心の傷はどうだろう?

深く深く傷ついたとしても、動くことも、食べることも、息をする事さえままならないとしても、

泣けないぐらい苦しかったとしても、それは凄く個人的体験で、

真っ暗闇の中でジーッとうずくまっているような状態なのに、

それをどうしていいのかわからないまま日々が過ぎ去り、

やがてその苦しみの感覚は麻痺して鈍る。

ハートの繊細さや感じることを停止しないと、生きて行くことが難しくて、

心を閉じることで生き延びる選択をする。

でもね、ことあるごとにその傷は主張してくる。

ここにあるよって。ここにいるよって。

そして、本当は本人もそれをわかってる。向き合うのは怖いし。苦しいし。痛い。

でも、その傷を受け入れない限り本当の意味で生きて死ぬことはできなくて、

時間は止まったままで、あなたは心から笑うことができない。自分や人を愛することもできない。

結局のところ、自分の心と向き合う以外に処方箋はなくて、

サポートしたり寄り添ったりしてくれる人や物に助けられながら、

一段ずつ階段を上がり、いつか扉を自分で開けて、その場所からでていかなくちゃいけない。

もし、あなたがそれを望むのであれば。

 

明けない夜はやってこない 夜明け前の暗闇がどんなに深いものだったとしても。